「経理受託」「経理アウトソーシング」は事業として成功するのか!

経理代行業務が事業として世の中に認められたのはずいぶんと古く、1986年(昭和61年)頃からである。もちろんそれまでに開業されている社会保険労務士、中小企業診断士、や個人の経験を生かして開業されている方々がおられたのも事実です。

久しぶりに過去の業務日報を開いてみると、1988年には、大阪で保険販売外交員を対象に記帳代行、申告補助を業務とし、近畿を中心に全国展開した例もある(現在も進行)。

1990年にコンピューターソフト会社や関連するハードウェア販売会社が東海でフランチャイズ展開した記録もある。その後、税理士が中心になり、経理改善、立ち上げ指導と処理代行を行う事業が生まれた。業界出版会社がネットワークを展開して、毎月研究会を開きノウハウの共有化、システム化を行ったのも記憶に新しい。

5年前には、経理受託を今後の事務所のサービス業務として確立することを視野に入れて毎月研究会が行われていました。

インターネットの検索で「経理代行」「経理アウトソーシング」「経理代行」「経理支援」「経理ASP」なんてかけると様々なリンク先が出てくる。
その中で、「経理コンビニ」という新しい商号(FCでしょうか?)が目に止まった。
内容は、「"経理事務の基礎・土台つくりを行います"その結果、"企業様の経理レベルに合わせた料金を払う・・・・"とかかれています。毎月の経理がしっかりしていれば月々の支払いが少なくてすみます。」
コンビニと称する言葉から思い浮かべる業務内容は、経理に関する業務、サービスはそろっていますと捕らえると・・・・時を経て
また経理受託や代行、立ち上げ事業が出てきたのかなと思いました。
顧客向け情報と税理士向け情報がWeb上で公開されているのです。

私は、22年会計業界を何も知らないときから現在まで全国を観てきました。コンサルテーションをさせてただいた事務所も400以上にもなります。

いつの時代も、「企業の経理自計化」「アウトソーシング(代行)」「処理専門業務」が取りざたされますが、会計事務所の収益事業としてコンサル業務として成功したと聞いたことが無いのです。一時、特化事業としてチャレンジした方の声は「何とか顧問料以外に費用をいただけるようになりました」「パート社員を使って処理専門業務を立ち上げましたので人件費から見れば社員より原価はかからなくなったと思います」「社内の分業システムとしては役に立ちました」と話されます。

なぜ、収益事業にならないのでしょう?なぜ継続的にシステムや組織として確立しないのでしょう?いくつかの原因らしきものは考えられます。
@ 地域で税理士業を行っているので、その地域では別会社といっても同じ企業から別料が取れない。
A 処理を業務として考えたとき、税理士としての税に照らした品質確保が心配である、したがって余分な時間をかけ税法チ ェックまで行う(これは税務監査、科目チェック?)。
B 事業として展開するマネジメント担当者が不在(会計事務所社員は割り切って処理業務としてやることが習慣化されて いないのでしょうか?)
といくつも原因が考えられます。

現在、導入を考えている方事業として検討されている方、一度、客観的に自事務所に立ち上げる能力、システム、マネジメント力があるか、無いか診断してみてください。思いつきの決断は投資対効果が半減しますよ。
"今が、勝どき!今が潮どき!"

 
 

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